うちの子が楽しめるか心配で、行先がなかなか決められない…
発達に特性のある子との旅行では、行き先選びそのものが旅の成功を左右すると感じています。
景色がきれいでも、混雑していたり予定が読めなかったりすると、その子にとってはつらい旅になってしまいます。
発達支援に詳しいメディアや、実際に発達っ子と旅行している家庭の記事を読むと、行き先選びで意識されているポイントは大きく3つに整理できそうでした。私自身の経験も交えて紹介します。
①見通しを立てられる行き先・準備を選ぶ
まずはじめに、大切にしたいのは「見通し」を持てるかどうか、という視点です。
特にASDの特性がある子には、予定変更の可能性を含めて事前に伝えておくことがポイントです。
手書きの予定表やルートを書き込んだ地図、宿泊先周辺の情報をまとめた「旅のしおり」を用意する家庭もあります。
ちなみに我が家でも、3泊以上の旅行の時にはしおりを作成したり、出発前に行き先の写真やHPを見せて「ここに行くよ」と伝えるようにしています。そうすることで、ASDの兄の不安は分かりやすく減りますし、ADHDの弟も「どこに行くの?何するの?」というソワソワがだいぶ落ち着く印象があります。
1つ気をつけたいのは、予定変更が起きても対応できるよう、代替プランをひとつ用意しておくこと。
急な変更はパニックの原因になるため、遊園地など天気に大きく左右されるようなプランの場合は「雨だったらこっちに行くよ」と先にお知らせしておきます。
ちなみに私は、ギリギリまで旅行そのものの計画を伝えないこともよくあります。
天気も心配だし、あとはなんとなく、事前に伝えると当日お熱になるイメージがあるので…笑
どうしたら心の準備をしやすくなるかは、その子によって違います。
動画の方がイメージしやすい子もいれば、箇条書きの方がいい子、ママの説明を聞く方がいい子もいますよね。
わが子がどんなタイプか、普段からちょっと気にかけてあげてみてください。
②刺激と混雑を減らせる場所を優先する
発達っ子との旅行にでは、「見通しを立てる」と並んで「刺激と混雑を減らす」ことも大切です。
人が多い時間帯・場所を避けたり、感覚過敏がある子の場合は音や光の刺激が少ない場所を優先したりする視点です。
感覚過敏のある子は、好きな感覚には強く惹かれる一方で、苦手な感覚には強い拒否反応を示すこともあります。
行き先を決める際は、事前に施設の混雑状況や音・照明の環境が分かる情報を探しておくと、当日の負担を減らせます。
もちろん普段愛用しているイヤーマフやサングラスなどがあるなら忘れずに。
あとは平日利用や、開園直後・閉園前の時間帯を狙うだけでも、混雑によるストレスをかなり軽減できますよ。
③無理をしないスケジュールを組む
発達っ子との旅行を紹介する記事では、「無理をしない」ことも成功のポイントとして挙げられていました。
一日に詰め込む予定を減らし、休憩や予定のない時間をあえて多めに確保しておくという考え方です。
発達っ子は私たちの想像をはるかに超える刺激やストレスにさらされています。
どの程度までが楽しめて、どこからが苦痛なのかは、その子にしかわかりませんし、正直やってみないと見えてきません。
何度もトライしてみて、少しずつ理解を深めていくことも、親側の旅育だと思います。
「あ、そろそろ限界かな」「ちょっと休憩はさんだ方がよさそう」と感じたときは、「せっかく来たのにもったいない!」の気持ちはぐっと飲みこんで、計画変更してしまう潔さが必要です。
今はまだここまで、というラインが分かっただけで大収穫。次はもっと楽しめるプランが立てられますよ。
旅行前の相談で安心感が変わる
3つのポイントに加えて、行き先が決まったら早めに施設や宿泊先へ相談しておくことも、当日の安心感を大きく左右します。
バリアフリー対応の有無や、混雑を避けられる時間帯の案内など、聞いてみないと分からない情報は意外と多いです。
相談しても対応してもらえない場合もありますが、「聞いておいたから対策できた」という場面は多く、行き先を決めたら早めの連絡を習慣にしています。
新幹線・電車移動での工夫については発達っ子と新幹線・電車移動。保育士ママが実践する乗り物対策でも紹介しています。